「そ・と・だ・て」始めませんか~キャンプから

genki

2019年11月21日 19:08

「そとだて」始めませんか



キャンプ場に着いた

天気予報では、昼から雨予報だったので、

雨が降る前にテントを立てる

まずは、サイトの形を考えて、テントをどのように立てるのかを考える

今回は、子供二人にテントを立てさせた






ペグ(テントやタープを設置する杭)の打ち付けも任せた







寝るスペースになるところは、小石も拾った

サイトのそこら中に、松ぼっくりが落ちているので

息子は喜んで拾い集めた

松ぼっくりは、実は非常に良く燃えるので、

焚き火の時に威力を発揮する「宝物」だ


テントを張れば、まずは寝てみる

下に小石や木の根があったら痛くて眠れない

案の定、小石があったようで、息子はテントの下に

もぐって石をとった

早くも、服は泥が付いた

寝てみて、どちらが頭が高いかを確認し、寝る方向を決める

雨予報なので、テントの下のシートをテントよりも

かなり小さく折った

テントよりも大きく広がってると、雨がシートに溜まり

テントが浸水してしまうからだ



しばらくすると、予報に反して、日が照ってきたので、

日陰のためにキャノピー(テントのひさし)を立ち上げさせた

クーラーどころか扇風機もない








焚き火の準備もしていた

先ほどの大量の松ぼっくりと、松林で竹や枯れ木を拾ってきた

松ぼっくりがあれば着火剤は必要ないが、

それでも、いきなり太い薪に火は付かない

ナタで薪割りをさせ、焚き付け用の細い薪を作る







マッチで火をつけて、小さな炎を育てて大きな炎にする

今回は、それで「とりのかご焼き」もやらせた







豪快に焚き火で炙るだけ

それを塩で食べる

火が消えかければ、うちわやふいごで空気を送る







火だね・燃えるもの・酸素の3点が無いとうまく燃えないことは

十分にわかっている

風向きが変われば、煙の向きも変わる

当然、煙を吸い込めばせき込むし、むせるので

座る位置も炙る位置も変わる




今度は、少し風が強くなってきたので、テントのペグの数を増やす

風上がどちらかを考える

左右のロープはどちらかに引っ張りすぎないように調整する

ペグやロープ次第でテントの強度は変わる


暗くなる前に、自分のヘッドライトを点検し、

すぐにわかる場所にスタンバイする

荷物もわかりやすいところに置く

当然ながら、暗くなってからは準備できないし、

肝心のライトを探せない

サイトの場所によっては、真の暗闇なとこもある

夏に比べれば、日が暮れるのが早いと感じる


暗闇に焚き火だけ






当然、テレビもゲームもない

あるのは、家族との会話とお菓子だけ

マシュマロを焼くだけでもびっくりするくらい美味しいし、

焼いて、ビスケットにチョコと挟めば

おしゃれなスモアというお菓子にもなる


薪が無くなれば、拾ってくる

太ければ、なたで薪を割る


トイレに行こうと思えば、ライトを持って行く

当然のように虫は居る

虫の住んで居るところに、私たちがお邪魔しているのだ


寒ければ各自で用意してきた服を着る

自分の予想が外れて寒い思いや、暑い思いをすることもある

キャンプ中、何をしないといけないというルールはないが、

最低限自分の体調は気を付けないといけない


夜空を見上げれば、普段よりも多くの星が見える

北斗七星から北極星を探して、北の方向を探す

この夜は、残念ながら、満天の星空は曇ってて見えなかったが

ちょうど良い気候で、良い夜だった


夜中に、雨が降る予報だったので、

寝る前に、全ての道具をタープの下に異動させた

夜中に獣も来るので、食べ物は片づけた




夜明けとともに起き出した(娘以外)

曇ってて、残念ながら朝日は拝めなかったが

琵琶湖の波打ち際を散歩する

水切りを楽しむ






どんな石をどう持てばいいのか

どう投げれば、石は弾むのか

息子は、キャンプのたびに水切りを練習しているので

いまや私よりもうまいかもしれない

そして、また松林で宝物の松ぼっくりを拾う


拾った竹で、何をしてるのかと思えば

「ふいご」を作っていた






節をペグで割り、吹き口はヤスリで削っていた

ナイフで名前を掘ろうとしたみたいだが、

さすがにそれは無理だったようだ

帰って彫刻刀で掘るらしい

彼のバッグには、彼専用のツールがいっぱい

のこぎり、ナイフ、ハンマー、マッチ、グローブ、

火打石、キリ、やすり・・・

ただの「危ないから触ったらダメな物」ではなく、

「便利な物だけど使い方はきちんとしないといけない物」

として認識している

次回のキャンプからは彫刻刀も彼の持ち物になるのだろう




朝ごはんは、ホットサンドとスクランブルエッグ






ちょっと油断するとすぐに焦げるが気にしない

ここにはオートという便利な物は存在しない

毎回違うものができるから、次はどうやろうと考える

失敗を失敗と思わず楽しめる心が必要だ


風が気持ちいい

日差しがまぶしい

琵琶湖はでかい

家族の笑い声が響く

ただそれだけだが、また、素晴らしい1日が始まる


子供たちは、また一つ成長した

子供たちは、勝手に「自然」に育てられている

「自然」から教わっている

たくさんのことを自ら学んでいる

本ではなく、リアルな体験から知恵を付けている

失敗を失敗と思わず、楽しみ、挑戦している


外で子育て

外に育てられる

「そ・と・だ・て」始めませんか






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