2013年11月10日
南アルプス白峰三山大縦走最終章~もう山はコリゴリ?
こんばんは!genkiです!
やっと最終回、いや~さぼってるなあ
何度、途中で止めようかと思ったことか
でも、今回は絶対に書いておかないといけない
自分への戒めのためにも・・・
それにしても、イモトすごいよな~
9月の3連休に南アルプスの白峰三山を縦走してきました

白峰三山とは、北岳・間ノ岳・農鳥岳の三山の総称だそうです
その間にも、中白根山・西農鳥岳とあります
思わぬことから 白根御池小屋に泊まることになった1日目
ご来光&富士山 が素晴らしかった2日目の朝
絶景の北岳山頂だった2日目前半
まさかの2日続けてのご来光の3日目
さてさて、絶景が拝めた西農鳥岳から農鳥岳へと向かいます
いったん下ります

こう見るとけっこうな高度感ですよね

けっこうな岩場があって、両手を使わないと登れない箇所も
いよいよ農鳥岳の頂上が見えてきましたよ


その先も稜線がどこまでも続いています
時間があれば行ってみたい!

振り返れば、北岳、間ノ岳・・・歩いてきた道のりが

いよいよ、この旅で最後のピークです

白峰三山制覇!

ヤッター
そういえば、この2日間で三角点に初めてタッチしたわ
三角点の存在を忘れてた!
「それやったら、他のピークは登ってないことになるんちゃうん?」
「なんのゲームやねん(笑)」
それにしても絶景です




そして、やっぱり絵になる男

さあ、いよいよ下山です

なんと、ここからゴールまで2400mくらい降りないといけません
大門沢まで、気持ちの良い稜線を歩きます
実は、ここが今回の全行程の中で、一番気持ちが良かった
どこまでも、行けそうな気持ちのよい稜線が続いています

右も絶景

左には富士山

富士山に向かって歩いていくような
雲の上を歩いているようなコースです


昨日は、
「もうピークはええから巻道ないの?」
とか
「もう絶景はいいから、暑くなくなってほしい」
とか
バチあたりなことを言ってたりしましたが、やっぱりこの絶景、天気は最高です
神様ごめんなさい


このコースお勧めです
本当に気持ちのよいコースでした
大門沢に到着しました

ここで絶景とはお別れです

ほんとに十分堪能したのに、見納めと思うと名残惜しいです
さあ、一気に下りますよ

ここからは、時間と高度がいくら下がったのかが気になります
よしにいさんの足は大丈夫そうです
「絶好調やわ」
「下りは絶好調でも、急に脚にきますからね」
と、いいながら私も絶好調です
いつも下りで、左ひざが痛くなってきて、それをかばっているうちに右足の付け根が痛く
なるのですが、今日は左のひざすら痛くありません
「これは、調子がいいかも」
なんて思ってたら、急にきました
急に左足が曲がりにくくなりました
で、かばっているうちに今度は右足も
必死に体重負担を減らそうとストックを持つ手に力を込めますが
足が全く言うことを聞きません
足が、曲がってる状態か、伸びきった状態にしかならないようになりました
ちょっと力を抜くと足が体重に負けて、カクッと曲がって尻餅をついてしまいます
糸が切れた操り人形の足のように
3人にはノロノロに付き合ってもらい、どんどん他の方に抜かれていき、
情けなくて泣きそうになってきました
それでも、なんとか小屋に付いて昼飯にします

その間に漢方を飲んで、必死でマッサージをしますが、一向に良くなりません
が、そこに留まるわけにもいかないので出発します
そこからは、本当に地獄でした
下りになると歩けませんが、不思議と登りだと何もなかったように登れます
でも、延々と下りなんです
使う筋肉が違うんでしょうね
こんな橋が何度もあります

足がカクっと曲がってしまったら・・・足が震えて渡れません
一回途中で止まってしまいました
「足がすくむ」
というのを初めて経験しました
一歩も進めません
よくテレビとかで見てると
「なんで一歩も動かれへんねん」
とか、思ってましたが、本当に動けません
どうしようもなく、一度四つん這いになりそうになったんですが、荷物が重いので
余計に重心をくずすかもしれないと思い直しました
「落ちても死ぬことはない」
と、思い直して、すり足で渡りきりました
この間、数十秒のことでしょうが、私には何十分にも感じました
休憩も多くなり、普段全くかかない汗が大量に吹き出してきます
「糖分が足らないんとちゃいます?」
「この羊羹食べてみてください」
えっ!ようかん!
甘いものを見るのも嫌いな私にとっては、羊羹こそこの世で一番食べられない物
「ようかんは無理!甘いとこしかないやん!それやったらわさびまるごとの方がましや」
「薬やと思って食べてください。治るかもしれないですよ」
・・・・・そんなこと言ったって、餡子自体を食べたのがもう25年前
羊羹に至っては、もう記憶もない・・・・・
「食べたら案外いけるかもよ」
そうやな、これ以上迷惑かけられへんしな
食べてみたら、これまたあんがい・・・・

「ぐっ・・・・・・・」
(やっぱりあかん、一気に飲み込もう)
「飲み込んだらダメですよ、舌の裏にいれてゆっくりと」
拷問やろ
ますます、甘いものが嫌いになりました(笑)
死ぬ思いで、食べたんですが足の様子は一向によくなりません
もう、嫌になってきました
でも、やめられません
で、とうとうずみちゃんとザックを交換してもらいました
軽くなった分、少しは楽になりました
仲間のありがたさを感じると同時に情けなさも
登りになれば、元気に登れるんですがね・・・
何度も何度も、こけて、尻もちをつきながら歩き続けます
みんなに、励まされながらようやく林道に出ました

が、ここからも下りです
ついに、駐車場に到着です

なんとか無事に下山することができました
1時間以上も余分にかかって、みんなに迷惑をかけてしまいました
そこから、楽しみにしていた温泉に入って、うまいもん食って帰りました
今回の教訓
「山をなめたらあかん」
でした
思えば、去年の11月から一度も山に登ってません
低山すら
そして、行く前までの仕事の過密による疲労と睡眠不足
それなのに、いきなり3日間のアルプス縦走
なんか、あまりしんどい思いをしたことがなかったので、
山を軽く見てましたね
あまりにも準備と心構えができてませんでした・・・猛反省です
3人には本当に世話になりました
去年のようにソロで行ってたら、どうなっていたかわかりません
ありがとうございます
それでも自分自身への不甲斐なさはありますが、
天気にも絶景にも仲間にも恵まれて最高の山行であったことには違いないです
また、鍛えて山には戻りたいと思います!
また、いくぞ!

こう見るとけっこうな高度感ですよね

けっこうな岩場があって、両手を使わないと登れない箇所も
いよいよ農鳥岳の頂上が見えてきましたよ


その先も稜線がどこまでも続いています
時間があれば行ってみたい!

振り返れば、北岳、間ノ岳・・・歩いてきた道のりが

いよいよ、この旅で最後のピークです

白峰三山制覇!

ヤッター
そういえば、この2日間で三角点に初めてタッチしたわ
三角点の存在を忘れてた!
「それやったら、他のピークは登ってないことになるんちゃうん?」
「なんのゲームやねん(笑)」
それにしても絶景です




そして、やっぱり絵になる男

さあ、いよいよ下山です

なんと、ここからゴールまで2400mくらい降りないといけません
大門沢まで、気持ちの良い稜線を歩きます
実は、ここが今回の全行程の中で、一番気持ちが良かった
どこまでも、行けそうな気持ちのよい稜線が続いています

右も絶景

左には富士山

富士山に向かって歩いていくような
雲の上を歩いているようなコースです


昨日は、
「もうピークはええから巻道ないの?」
とか
「もう絶景はいいから、暑くなくなってほしい」
とか
バチあたりなことを言ってたりしましたが、やっぱりこの絶景、天気は最高です
神様ごめんなさい


このコースお勧めです
本当に気持ちのよいコースでした
大門沢に到着しました

ここで絶景とはお別れです

ほんとに十分堪能したのに、見納めと思うと名残惜しいです
さあ、一気に下りますよ

ここからは、時間と高度がいくら下がったのかが気になります
よしにいさんの足は大丈夫そうです
「絶好調やわ」
「下りは絶好調でも、急に脚にきますからね」
と、いいながら私も絶好調です
いつも下りで、左ひざが痛くなってきて、それをかばっているうちに右足の付け根が痛く
なるのですが、今日は左のひざすら痛くありません
「これは、調子がいいかも」
なんて思ってたら、急にきました
急に左足が曲がりにくくなりました
で、かばっているうちに今度は右足も
必死に体重負担を減らそうとストックを持つ手に力を込めますが
足が全く言うことを聞きません
足が、曲がってる状態か、伸びきった状態にしかならないようになりました
ちょっと力を抜くと足が体重に負けて、カクッと曲がって尻餅をついてしまいます
糸が切れた操り人形の足のように
3人にはノロノロに付き合ってもらい、どんどん他の方に抜かれていき、
情けなくて泣きそうになってきました

それでも、なんとか小屋に付いて昼飯にします

その間に漢方を飲んで、必死でマッサージをしますが、一向に良くなりません
が、そこに留まるわけにもいかないので出発します
そこからは、本当に地獄でした
下りになると歩けませんが、不思議と登りだと何もなかったように登れます
でも、延々と下りなんです
使う筋肉が違うんでしょうね
こんな橋が何度もあります

足がカクっと曲がってしまったら・・・足が震えて渡れません
一回途中で止まってしまいました
「足がすくむ」
というのを初めて経験しました
一歩も進めません
よくテレビとかで見てると
「なんで一歩も動かれへんねん」
とか、思ってましたが、本当に動けません
どうしようもなく、一度四つん這いになりそうになったんですが、荷物が重いので
余計に重心をくずすかもしれないと思い直しました
「落ちても死ぬことはない」
と、思い直して、すり足で渡りきりました
この間、数十秒のことでしょうが、私には何十分にも感じました
休憩も多くなり、普段全くかかない汗が大量に吹き出してきます
「糖分が足らないんとちゃいます?」
「この羊羹食べてみてください」
えっ!ようかん!

甘いものを見るのも嫌いな私にとっては、羊羹こそこの世で一番食べられない物
「ようかんは無理!甘いとこしかないやん!それやったらわさびまるごとの方がましや」
「薬やと思って食べてください。治るかもしれないですよ」
・・・・・そんなこと言ったって、餡子自体を食べたのがもう25年前
羊羹に至っては、もう記憶もない・・・・・
「食べたら案外いけるかもよ」
そうやな、これ以上迷惑かけられへんしな
食べてみたら、これまたあんがい・・・・


「ぐっ・・・・・・・」
(やっぱりあかん、一気に飲み込もう)
「飲み込んだらダメですよ、舌の裏にいれてゆっくりと」
拷問やろ
ますます、甘いものが嫌いになりました(笑)
死ぬ思いで、食べたんですが足の様子は一向によくなりません
もう、嫌になってきました
でも、やめられません
で、とうとうずみちゃんとザックを交換してもらいました
軽くなった分、少しは楽になりました
仲間のありがたさを感じると同時に情けなさも
登りになれば、元気に登れるんですがね・・・
何度も何度も、こけて、尻もちをつきながら歩き続けます
みんなに、励まされながらようやく林道に出ました

が、ここからも下りです
ついに、駐車場に到着です

なんとか無事に下山することができました
1時間以上も余分にかかって、みんなに迷惑をかけてしまいました
そこから、楽しみにしていた温泉に入って、うまいもん食って帰りました
今回の教訓
「山をなめたらあかん」
でした
思えば、去年の11月から一度も山に登ってません
低山すら
そして、行く前までの仕事の過密による疲労と睡眠不足
それなのに、いきなり3日間のアルプス縦走
なんか、あまりしんどい思いをしたことがなかったので、
山を軽く見てましたね
あまりにも準備と心構えができてませんでした・・・猛反省です
3人には本当に世話になりました
去年のようにソロで行ってたら、どうなっていたかわかりません
ありがとうございます
それでも自分自身への不甲斐なさはありますが、
天気にも絶景にも仲間にも恵まれて最高の山行であったことには違いないです
また、鍛えて山には戻りたいと思います!
また、いくぞ!
Posted by genki at 21:18│Comments(8)
│北岳~間ノ岳~農鳥岳
この記事へのコメント
レポお疲れさまでしたーーー^^
見事な雲海と景色に出会えてよかったですね♪
下りはしんどいよね。
無事の下山、何よりです^^
見事な雲海と景色に出会えてよかったですね♪
下りはしんどいよね。
無事の下山、何よりです^^
Posted by ぴょんたん at 2013年11月12日 23:41
こんにちは。
山行もレポも両方お疲れ様~。(笑)
人間の体力ってある一線を過ぎると一気に降下するんでしょうかねぇ。
そういう極限まで追い込んだ事が無いので判りませんが・・・。
登りの筋力は比較的鍛えやすいですが、下山に使う筋肉を鍛えるのは難しそうですね。
やっぱ実戦あるのみなのかな。
山行もレポも両方お疲れ様~。(笑)
人間の体力ってある一線を過ぎると一気に降下するんでしょうかねぇ。
そういう極限まで追い込んだ事が無いので判りませんが・・・。
登りの筋力は比較的鍛えやすいですが、下山に使う筋肉を鍛えるのは難しそうですね。
やっぱ実戦あるのみなのかな。
Posted by とーと
at 2013年11月13日 11:49

ぴよんたん、まいど!
>見事な雲海と景色に出会えてよかったですね♪
本当に素晴らしい景色でした
他でも、いろいろ見ているけど、富士山とのセットは最高です
>下りはしんどいよね。
しんどいというか、身体に直接くるからね
精神とかの問題じゃあないよな
>無事の下山、何よりです^^
本当に、仲間に感謝です
一人じゃあ無理やったよな
>見事な雲海と景色に出会えてよかったですね♪
本当に素晴らしい景色でした
他でも、いろいろ見ているけど、富士山とのセットは最高です
>下りはしんどいよね。
しんどいというか、身体に直接くるからね
精神とかの問題じゃあないよな
>無事の下山、何よりです^^
本当に、仲間に感謝です
一人じゃあ無理やったよな
Posted by genki at 2013年11月14日 00:19
とーとさん、まいどです!
>人間の体力ってある一線を過ぎると一気に降下するんでしょうかねぇ。
体力というか、筋力ですね
登りなら普通に行けるんで、下りに使う筋力が一気に降下したんですかね
>そういう極限まで追い込んだ事が無いので判りませんが・・・。
私も追い込んだつもりもないんですが、急にですもん
体力や精神とは違うとこで、なんらかの筋力が使えなくなったんですかね
>下山に使う筋肉を鍛えるのは難しそうですね。
やっぱりそうなんですか?
どうしたらいいのかなあ~と思ってるんですよ
来年までに、鍛え直します
>人間の体力ってある一線を過ぎると一気に降下するんでしょうかねぇ。
体力というか、筋力ですね
登りなら普通に行けるんで、下りに使う筋力が一気に降下したんですかね
>そういう極限まで追い込んだ事が無いので判りませんが・・・。
私も追い込んだつもりもないんですが、急にですもん
体力や精神とは違うとこで、なんらかの筋力が使えなくなったんですかね
>下山に使う筋肉を鍛えるのは難しそうですね。
やっぱりそうなんですか?
どうしたらいいのかなあ~と思ってるんですよ
来年までに、鍛え直します
Posted by genki at 2013年11月14日 00:23
よし!
キタヤマトミオ部も結成した事やし^^
隊長!よろしく!
キタヤマトミオ部も結成した事やし^^
隊長!よろしく!
Posted by ちょんまる at 2013年11月14日 16:16
お疲れ様でした♪
無事下山できてよかった~(*^-^*)
思った以上に下山はそれまでの体力消耗が
現れるんだよね。。。
仲間って大切だ♪
心も体も、支えてくれる最高のパーティーですね(^0^)b
良かった~~タイトルでもうお山卒業なんて〆だったら。。。
とドキドキしたけど(^-^;
来年に向けて冬の間低山楽しみましょ♪♪
無事下山できてよかった~(*^-^*)
思った以上に下山はそれまでの体力消耗が
現れるんだよね。。。
仲間って大切だ♪
心も体も、支えてくれる最高のパーティーですね(^0^)b
良かった~~タイトルでもうお山卒業なんて〆だったら。。。
とドキドキしたけど(^-^;
来年に向けて冬の間低山楽しみましょ♪♪
Posted by もえここ at 2013年11月18日 12:41
ちょんまる~まいど!
結成!前に解散やろ(笑)
隊長は、心が折れたんで無理っす
結成!前に解散やろ(笑)
隊長は、心が折れたんで無理っす
Posted by genki at 2013年11月20日 07:54
もえここさん、まいど!
>思った以上に下山はそれまでの体力消耗が
体も心も元気だったんですがね
急に足が・・・やっぱり消耗してたんかな
>心も体も、支えてくれる最高のパーティーですね(^0^)b
一人なら心が折れますもんね
途方にくれていたかも
>もうお山卒業なんて〆だったら。。。
降りているときは、もう無理かも知れないと思ってたけど
帰ってきてからは、鍛え直そうと思いなおしています
来年は、そうならないように準備しますわ!
>思った以上に下山はそれまでの体力消耗が
体も心も元気だったんですがね
急に足が・・・やっぱり消耗してたんかな
>心も体も、支えてくれる最高のパーティーですね(^0^)b
一人なら心が折れますもんね
途方にくれていたかも
>もうお山卒業なんて〆だったら。。。
降りているときは、もう無理かも知れないと思ってたけど
帰ってきてからは、鍛え直そうと思いなおしています
来年は、そうならないように準備しますわ!
Posted by genki at 2013年11月20日 07:57